てぃーだブログ › 「癒しの島」から「冷やしの島」へ › NEWSを知りたい › キンザー沖アセスに関する情報整理

2008年05月14日

キンザー沖アセスに関する情報整理

キンザー沖アセス審査会を傍聴しての最初の感想は当該埋立部分のアセスに問題は留まらないということだった。そこでネット検索して情報を収集、整理してみた。この情報について以下に列挙する。整理しながら問題を大きく3つに分類してみた。国・県による沖縄振興開発体制に関する問題、米軍基地問題、環境問題である。図らずも先日のシンポ「押しつけられた常識を覆す」での3者パネリストの分類と同じである!そしてこの3つは独立してあるのではなく、互いが複雑に関わっている。



○国・県による沖縄振興開発体制に関する問題
○米軍基地問題
○環境問題


沖縄振興開発体制

沖縄振興計画(平成14年7月)

第3章振興施策の展開 7持続的発展を支える基盤づくり」において「自立型経済の構築に向けた産業の振興」が謳われ、那覇港、臨港道路について以下の通り触れられている。

特に、那覇港については、国際流通港湾としての機能の充実強化を図るとともに、那覇、泊、新港、浦添の4ふ頭地区の利便性を高めるための機能を再編する。また、臨港道路(空港線、浦添線)等、幹線臨港道路の整備を推進する。

また1日の第2回アセス審査会で事業者から配布された資料「浦添ふ頭都市機能用地・緑地の必要性について」では、南部圏域の方向性として、西海岸において国際物流拠点の形成を図り、特に浦添市については都市整備の推進、地域振興を伴うことが目指されている。

臨港道路
沖縄西海岸道路 Wikipedia

現在まで既存の道路、建設中の道路、建設予定の道路、これらを合わせて西海岸に約50キロの南北道路が計画されている。
注目すべきは「終点」の糸満市真栄里。ここは別途計画されている「平和の道線」事業の「起点」でもある。つまりこれも合わせれば実質的に南はさらに喜屋武まで延長されるといえる。この件については別に論じる。

那覇港港湾計画

那覇港臨港道路空港線海底トンネル

沖縄初の海底トンネル『那覇港沈埋トンネル』が那覇港と那覇空港を結ぶ

卸団地のあゆみ

浦添市議又吉健太郎公式サイト
第15回西海岸開発特別委員会出席


那覇港臨港道路、渋滞解消に期待/内閣府概算要求 琉球新報2002年8月21日

2002年8月の段階で那覇港臨港道路が儀間市長、商工会を筆頭に浦添市の強い要請があったことがわかる。ここでも渋滞の解消+国際物流港湾=経済振興が目されている。



基地問題

那覇軍港の移設先
那覇軍港とキャンプ・キンザーの位置関係を確認

アメリカ軍基地
それぞれの経緯を確認

浦添市議員宮城英吉HP

浦添市西海岸についての資料

西海海岸問題について取り組む浦添市議HPとその資料。次の議会報告書で宮城市議は道路を返還されるキャンプ・キンザーに作り、海は保全すべきだと主張している。
「4 道路整備」で注目すべきは緑色部分「道路をキンザー側に寄せて造ったら港湾区域からはずれ臨港道路にはならない。」という箇所。キャンプ・キンザー内既存道路の活用より新たな臨港道路を作ることにより利益を得る(得たい)人たちがいることを想像させる。
「6 軍港問題について」では、原子力潜水艦や米軍艦艇の配置、弾薬の取り扱いも考慮にいれ使用協定を結ぶべきだと主張している。

議会報告書38号 2007年1 月 12 日発行

以下引用
4 道路整備
(3)臨港道路浦添線を見直したらどうか
港湾区域から沖縄本島物流円滑流通を図る 。
幹線道路 国道58号線慢性的交通渋滞解消緩和を図るため関係機関と密な整備スケジュール調整を図り西海岸道路、浦添北道路港川道路整備歩調を合わせ平成22年供用開始を目指す。
臨港道路は本市が主体となって浦添線用地背後の土地埋め立て事業もおこなう。
臨港道路浦添や埋め立て那覇港湾組合と連携しながら進めており臨港道路浦添線は見直しを考えていない。
道路をキンザー側に寄せて造ったら港湾区域からはずれ臨港道路にはならない。
米軍再編成でキンザー基地が返還される。港湾計画の見直し、臨港道路浦添線を見直しすべき。埋め立てを減らし県内に数少ない、きれいな海を保全すべき。

6軍港問題について 使用協定結ぶべきだと思うが市の考え方を問う
第4回那覇港湾施設の移設に関する協議会において那覇港湾施設の現有機能を確保する事を目的としている事や原子力潜水艦や米軍艦艇の配置、弾薬の取り扱いについては計画がない旨、議事概要において確認されている。
現有機能の変更が想定されてないとの回答も頂いている。
もし、状況に変更がある場合は移設協議会において話し合われる事となっている。
このように那覇港湾代替施設は飛行場や演習場とは異なって騒音や火器類の使用等による 地域市民への生命財産を脅かすことは無いものと考えており使用協定を結ぶ考えは持っていない。

(再質問)状況に変更がある場合というのはどのような事が想定されますか?
市答弁:現有機能を超えた場合です。
当初軍港移設に関して行政は那覇港湾施設の「現有機能」を確保するとしており、原子力潜水艦や空母、弾薬の取り扱いは無いとしていました。しかし、この説明は日本側の考えであり、米軍に対して確約を取るべきでありますが、現在のところそのような動きも見えません。しかも、行政側は「使用協定」を結ぶ必要性もないとしている。また今回の答弁では「状況に変更」がある場合「現有機能」を超えるとしており、
私の解釈としては「米軍からの要求がある場合は、原子力潜水艦や空母、弾薬の取り扱いもありうる」のではないかと思われる。
県内の基地を見ればわかるように、SACOの最終報告書でうたわれ、伊江村だけで行うとされたパラシュート降下訓練も米軍の都合で嘉手納基地やシュワブ沖でも行われようとしており、政府が言うのも聞かない米軍の状況から考えると、確約も使用協定も無い今の状況で軍港が出来てしまってからでは、状況が勝手に変更され当初想定していた「現有機能」を超えるのは容易に想像でき、日本側からの要求が届くことはまずありえないと思われます。

浦添市は軍港を造っても良いとする(受け入れ)条件と引き換えに振興策(予算)がもらえるからといって、市民の安全に関する要求をせず、安易に「現有機能を超える」等の表現が出る行政の姿勢はそのまま放置するわけにはいかないと思います。
私は軍港反対も含め行政の責任をこれからも追及していきます。

現有機能:浦添市の答弁としては「現有機能とは米軍が必要とする貨物や人員を沖縄と他の地域間との輸送のため、その積みおろしの範囲」としている。



環境問題

浦添市 準備書

環境配慮し3.5ヘクタール埋め立てず 浦添ふ頭 琉球新報2007年7月5日

沖縄リーフチェック研究会
那覇港(浦添ふ頭地区)公有水面埋立事業に係る環境影響評価準備書に対する意見書の提出(12/13)





この記事へのトラックバックURL

http://earthcooler.ti-da.net/t2122686
この記事へのコメント
「那覇港臨港道路、渋滞解消に期待/内閣府概算要求 琉球新報2002年8月21日」のリンク先が間違っていたのを訂正しました。
失礼しました!
Posted by 24wacky24wacky at 2008年05月15日 00:41
おお~!
気になっていた「黙認浜」(by山城知佳子「OKINAWA COMPLEX vol.1」)埋め立ての、
詳細な資料集成を、ありがとうございます!
続報を、期待します。

この、「一部事業組合」という仕組みの不可解さに、
頭を悩ませてます。那覇市などは、この那覇港埋め立て事業にしても南風原クリーンセンターにしても、議会が別になっている…調べていくとびっくりすることだらけです。
Posted by クイナ2号 at 2008年05月15日 01:01
クイナ2号さん

ご指摘ありがとうございます。
「黙認浜」(by山城知佳子「OKINAWA COMPLEX vol.1」)まだ観ていないので観たいな~
Posted by 24wacky24wacky at 2008年05月15日 01:31
※このエントリーではブログ管理者の設定により、ブログ管理者に承認されるまでコメントは反映されません