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2009年01月10日

世界システムを交換様式からみる

「『世界共和国へ』に関するノート」のためのメモ その17

「『世界共和国へ』に関するノート(7) 世界システム」では、ウォーラーステインの世界システムへの「批判」として、交換様式という観点でみることの重要性を明らかにする。

世界システムでは、資本制経済以前の社会を「世界=帝国」、以後の社会を「世界=経済」と呼んで区別した。加えて、世界=帝国以前の社会を「ミニシステム」と呼んだ。これを3つの交換様式からみると、次のようになる。

ミニシステム 互酬的
世界=帝国 再分配=貢納的
世界=経済 資本主義的市場経済


さらにウォーラーステインは、「世界=経済」において、発展した中枢部core、半周辺部semi-periphery、周辺部peripheryという構造に分けた。

ウォーラーステインのような見方は、歴史を因果性として見るものなので、異なる交換様様式がそれぞれにもつ特性とそれらの関係を把握しようとしない。国家や資本、共同体が、それぞれの交換様式から生じた自律的な主体として動くことへの考察を欠いている。

さらに次の点が大切である。第一に、区別することは重要だが、これらを全くの別物とみてはいけないこと。その中で、交換様式Aが主要であるか、Bが主要であるか、Cが主要であるのか。そして、どのような社会構成体でも、大なり小なり他の交換様式が存在する。

第二に、この3つを継起的な段階として見てはならない。たとえば、世界=帝国はミニシステムからただちに生まれたのではない。

ウォーラーステインのいう世界=経済における中心―半周辺―周辺と、ウィットフォーゲルのいう世界=帝国における中心―亜周辺―周辺の差異とは何か?それぞれを構成する原理が違う。世界=経済では交換様式Cであり、世界―帝国では交換様式Bである。


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