2010年05月13日 22:10
辻さん、ご無沙汰しています。
〈「最高は・・・」を、表現していけばいい〉に賛同します。
「最高は生命圏外」とかいうことかもしれないけど、ちょっと硬いですね。ナマクラの皆さんのアイデアで、いいコピーができることを願っています。
さて、この機会にちょっばかり沖縄側の事情を説明させてください。
まず、今回の「普天間移設」問題に限らずだけれど、「憲法9条があったから日本は戦争をせず平和でいられた」とする護憲論の主張には、沖縄で生活している者からすれば、片手落ちというか、もっとはっきりいえば偽善的に聞こえます。なぜならば、日本が「平和」でいられたのは、日米安保によるアメリカの覇権の傘の下にいられたからであるのは明白なことだからです。それを辻さんがいうように日本人は「忘れたがっている」わけで、9条をその免罪符のように振りかざすべきではない。だから9条をいうときには、同時にアンポについても言及すべきです。
4日に来沖し、県内移設を持ち出した鳩山首相に対して、当然ながら沖縄の人々は、大きなショックを受けています。本日の沖縄タイムス県内世論調査でも、鳩山首相への評価は下がっています。当然といえば当然です。
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http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-11_6389/
しかしながら、同時に沖縄の人々は、鳩山民主党降ろしのために「普天間問題」をネタにするメジャーメディアと同じ論調ではありません。辻さんが述べているのと同じ理由で、鳩山首相に責任を負わせて済まそうとする意図を見抜き、鳩山を支持したいという声も出ています。
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http://henoko.ti-da.net/e2866096.html
どうぞ皆さん、メジャーメディアの「普天間狂奏曲」をナマケテ下さい。
沖縄ではこれまで、反基地を訴える立場にも、「県外移設」を主張すべきとする意見と、あくまで「基地撤去」を主張すべきだという2つの意見があります。前者は鳩山の「公約」にも因るものですが、それだけにとどまらず、「もう日本(人)の沖縄差別には我慢できない。そんなに抑止力が大事だというのなら、自分たちの住む場所にひきとってください」という強い怒りからきています。後者は、「県外移設では解決にならない。基地のない世界平和を求めよう」というものです。
これに対し僕の意見は最終的に後者を求めますが、後者の「普遍性」に至るために、前者の問題に立ち向かわなければならないというものです。それは沖縄に前者のような「感情」が立つ現実があるからであり、その現実に対して「普遍性」を大上段から振りかざして済まそうとすることは、本土の人間として許されないことだと思うからです。
最後に鳩山来沖時に撮った映像を紹介します。ぜひご覧下さい。この中で叫ばれた「あなたたち」とは誰のことか?
早くしないと、沖縄の人々は日本(人)をナマケますよ。
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http://earthcooler.ti-da.net/e2732674.html