地域自治講義 12/1
S袋J先生の地域自治講義。
前回よりマクロの話が始まる。
ズバリ、道州制について。
1980年代に始まったヨーロッパの道州制。
ヨーロッパのそれぞれの国々で微妙に違う。
もちろん現在議論されている日本の道州制も違う。
だが共通点もある。
①経済振興 Development
1965年 日本 経済連絡会議 →行政的リージョナリズム
経済界ブロック
例えば電力、水などのエネルギー産業
②文化的アイデンティティ
弱い国は強い国の規範(言語など)に合わせようとする。
特にエリート層がそうする。
そのようなエリート層の力などで経済発展を遂げると、
今度はそのエリート層が率先して文化の復興運動をする。
経済発展が進めば進むほど文化的アイデンティティ復興の運動が盛んになる。
「沖縄が決める」「沖縄の文化を・・・」というように。
③EU
1980年代 Regional Policy
道州制で問題になるのが地域間の経済格差。
貧しい国は統合されることでさらに貧しくなる恐れがある。
EUはこれを合理的に解決する。
貧しい国はヨーロッパ基金から援助を受けられる仕組み。
政治を突き動かす原動力は何か?
・経済 マルクス主義
・アイデンティティ
という2つの説があるが、どちら1つがというよりは、
この2つの揺れ動きの中で動いていくものではないか。
「ヨーロッパ」というアイデンティティ復活と道州制が絡んでいる。
ところが日本の現在の道州制の議論はそうなっていない。
→沖縄は東アジア共同体の中で分権を考えるという手もある。
関連記事