岩上安身さんオフ会
昨夜はツイッターで呼びかけのあったフリージャーナリスト
岩上安身さんを囲むオフ会に参加した。岩上さんは現在来沖中で、既に仲井真県知事、沖縄大学名誉教授・新崎盛暉氏などへの取材を終えている。
会場となった国際通り近辺の沖縄料理店には十数名の参加者が集まった。もちろん、ほとんどが初対面。かりゆしウェアを着た岩上さんを中心に、まずは名刺交換会そして自己紹介から会がスタートする。
バラエティに富んだ面々の共通の話題はやはり沖縄と本土のメディアの「温度差」であった。そのメディアの問題では、やはり岩上さんの見解、裏話に皆真剣に耳を傾けた。
私が岩上さんの存在を意識したのは、橋下大阪府知事の米軍基地受け入れ発言の取材とYouTubeへの動画配信であった。この情報は岩上さんの動画配信によって初めて世に出たといってよい。それまでこの重大な発言をスルーし続けた大手マスコミ陣は、この動画がアップされるや「岩上に手柄は渡さないぞ」とばかりに世間に広まる前にいっせいに報道を始めた。岩上さんの取材がなかったら、YouTubeというフットワークの軽いメディアがなかったら、橋下発言は黙殺されて終わったていたかもしれない(ここでは橋下発言の是非はとりあえずおいておく)。
参院選たけなわの中、岩上さんが強調していたのは、国を牛耳っているのは政治家ではなく官僚であるということ。官僚に対しては個人をみるのではなく官僚機構として、システムとしてみることが重要であるという点だった。そして権力機構として腐敗したメディアの問題。このブログで何度となく官僚機構とメディアの問題を指摘してきた自分の見解とほぼ同じものとなった。
参加者の一人が「あまりこの言い方は好きではないが、(沖縄への)“差別”があるのではないか」との声に、別の参加者が「差別というより“無関心”ではないか」と返すと、その言葉を受けて岩上さんは「無関心のもとはやはり“情報”にある」と応じた。
全国各地でトークカフェを開催する岩上さん。今回のオフ会は来るべき沖縄トークカフェへの布石としての動きのようだ。このオフ会参加者を中心に近いうちに実現することだろう。
メジャーメディアの問題に鋭く切り込み、ツイッターなどソーシャルメディアを活かし、さらにトークカフェで直接語るそのスタイルは、沖縄オルタナティブメディアを準備中の私にとってじゅうぶん刺激的に感じられた。
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