2009年05月10日
まだ涙が出ない 帰れない二人
デビュー当時の井上陽水はRCサクセションの前座をやっていた。その後陽水がブレイクし、今度はRCが陽水の前座をやるはめになった。ミリオンセラー・アルバム『氷の世界』(1973)に、キヨシローは2曲提供している。この印税のおかげで、活動休止から隠遁生活へ落ちていくキヨシローの生活は守られた。
このYouTubeに「井上は間違いなく一流だが、忌野はどう見ても二流。歌ヘタクソすぎ。」という書き込みがあるが、これはいいところをついている。キヨシローは間違っても「美しく」聴こえないように、「美しく」歌うことによってはじかれてしまうある種の感情の発露を表現するために「ヘタクソ」に聴こえるように歌ったのだから。これは実践の問題であり、倫理の問題でもある。
このYouTubeに「井上は間違いなく一流だが、忌野はどう見ても二流。歌ヘタクソすぎ。」という書き込みがあるが、これはいいところをついている。キヨシローは間違っても「美しく」聴こえないように、「美しく」歌うことによってはじかれてしまうある種の感情の発露を表現するために「ヘタクソ」に聴こえるように歌ったのだから。これは実践の問題であり、倫理の問題でもある。
この曲は映画『東京上空いらっしゃいませ』(1990)で効果的に使われたのが印象に残っている。監督の相米慎二はデビュー作『翔んだカップル』(1980)でもRCの『ブン・ブン・ブン』を使用し、アイドル映画に個人映画のモメントを混入した。『東京上空いらっしゃいませ』は相米のベストでもベターでもないが、作品の虚構性と映画デビューを果たした牧瀬里穂の切なさが拮抗し、それを観る者ははらはらさせられる。
かつて支配人を勤めていたミニシアターで相米慎二一周忌特集を企画し、これと『台風クラブ』(1985)の2本立てを上映したことがある。台風の季節だったため「台風を押して来場したお客さんは無料にしましょうか」と持ちかけたら、上司が「おもしろいこというね」と本気にしないので案をひっこめたことを思い出した。
Posted by 24wacky at 15:01│Comments(0)
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