「癒しの島」から「冷やしの島」へ

「夜の散歩をしないかね」はキヨシロー青年期にしか出せなかった哀切さが際立ったナンバーだ。そこには夭折した若き詩人が時間を止めて残したような完璧な壊れやすさがある。それはソロ後期の年齢を重ねたブルーズとは明らかに違う。ＲＣファンはみなこれにやられた。オイラもそのうちの１人だ。

こんな雨の夜にこんなふうに囁くように歌われたら、あっちの方に行ってしまいそうになる。