2005年11月22日

『沖縄生活誌』高良勉

沖縄生活誌
沖縄生活誌
posted with 簡単リンクくん at 2005.11.22
高良 勉著
岩波書店 (2005.8)
通常24時間以内に発送します。



『沖縄生活誌』高良勉著


歳時記風エッセイで読んだなかでは『屋久島の時間(とき)』星川淳著
と並ぶ味わい深さ。こういう仕事が成り立つのは「そのとき」があるよう
な気がする。リクエストに応じて「書かされる」のだろうが、そのリクエス
トの時期と著者の「熟し時」がピタリ!合ったとき、幸せな作品が生まれ
るのでは。そのタイミングは「沖縄戦後60年」かもしれないが、それと
リンクしながらも同時に著者の生活がそのときを向かえた、ともいえる
のだろう。詩人であり、公務員であり、シマンチュであり、平和運動家
であり、それらがただ当たり前にそこにあり、語られる。この著者のポ
ジションにジリジリとした憬れを感じずにはいられない。


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この記事へのコメント
やさしく丁寧に書かれた本でした。難しい本が苦手な私にとってとても読みやすくて、旧暦のことも改めて、もっとしりたいなと思うようになりました。
本当の意味での「スロー」がからだでわかるような本です^^
Posted by ユミコ at 2005年11月22日 12:28
日曜日はありがとうございました!

沖縄についての文化、民俗、歴史の本は結構読んでいるのですが、知りませんでした。
ぜひ読んでみますね。
Posted by mio at 2005年11月23日 01:59
mioさん、コメントありがとうございます。

『沖縄生活誌』は岩波新書なので、そちらでも簡単に入手できるでしょう。
ぜひ読んでみてください。
Posted by 24wacky3 at 2005年11月23日 10:01
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