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2008年12月10日

評議会コミュニズム

『世界共和国へ』に関するノートのためのメモ その1


チョムスキーはThe future government(1971)という講演の中で4つの政体を論じたが、柄谷はそれを次の図のように展開した。
評議会コミュニズム
Dのリバタリアン社会主義は、反資本主義的であるのみならず、スターリニズム(国家社会主義)を、また福祉国家と柔らかな国家管理をも否定する。チョムスキーはその例として、アナキズムや評議会コミュニズムをあげているが、それは1960年代末の新左翼の運動を念頭においている。

このパリ・コンミューンで瞬時的に実現した政体――評議会コミュニズムについて、ハンナ・アーレントは、意識的な革命の伝統や理論の結果としてというよりも、自然発生的に実現したものであり、歴史上繰り返すものだといっている(『暴力について』)。

リバタリアン社会主義は他の3つとは異なる交換様式にもとづき、それのみが資本=ネーション=国家を超える。さらにリバタリアン社会主義は実在しないか、または瞬時に存在するのみ、つまり実現しない。しかしそれはカントのいう「統制的理念」のように消えずに機能し続ける。


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この記事へのコメント
もしかして,オバタリアンというマンガのタイトルは,ここから来てるのか?



…レベルの低いコメントでスンマセン。
Posted by べろろん at 2008年12月10日 23:12
いえいえ、一読してくれただけで感謝します。
Posted by 24wacky at 2008年12月10日 23:52
 
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