2009年01月05日
征服のいろいろな形
「『世界共和国へ』に関するノート」のためのメモ その14
「『世界共和国へ』に関するノート(5) 専制国家」のキーワードは「征服」である。
この結果、支配者共同体は絶対王権・官僚体制へと、被支配者共同体は農業共同体へと再編される。これが、アジア的社会構成体の特徴だ。永続的なのは、生産を指揮し、賦役貢納を管理する官僚制である。その結果、農業共同体が永続的にみえるだけだ。
征服の三つの形態をおさらいする。これらは同時的に共存する。
①他の共同体を解体して、奴隷にしてしまう。
②他の共同体に賦役貢納させるが、独立したままにしておく。宗主国と朝貢国の関係。必ずしも征服を伴わない。むしろ征服の恐怖を避けるために、共同体や国家の側から朝貢関係を積極的に申し込むことがある。
③多数の共同体を国家の内部に組み込んでしまう。
「『世界共和国へ』に関するノート(5) 専制国家」のキーワードは「征服」である。
国家はあくまで、一つの共同体が他の共同体を征服し支配するときに生じる。その場合、支配者共同体と被支配者共同体の両面から、事態を見なければならない。専制国家、つまり、専制君主が支配するような国家は、支配者共同体の内部で、共同体の互酬原理が失われるときに形成されるのである。その結果、絶対的な王権の下に官僚的なハイアラーキーが形成される。官僚は王に従属する。とはいえ、全体として、彼らは支配階級(身分)なのである。
この結果、支配者共同体は絶対王権・官僚体制へと、被支配者共同体は農業共同体へと再編される。これが、アジア的社会構成体の特徴だ。永続的なのは、生産を指揮し、賦役貢納を管理する官僚制である。その結果、農業共同体が永続的にみえるだけだ。
征服の三つの形態をおさらいする。これらは同時的に共存する。
①他の共同体を解体して、奴隷にしてしまう。
②他の共同体に賦役貢納させるが、独立したままにしておく。宗主国と朝貢国の関係。必ずしも征服を伴わない。むしろ征服の恐怖を避けるために、共同体や国家の側から朝貢関係を積極的に申し込むことがある。
③多数の共同体を国家の内部に組み込んでしまう。
Posted by 24wacky at 20:18│Comments(0)
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