2010年01月30日

子供のためのキヨシロー

友人のM子ちゃんに用があって(というか旦那のKちゃんへの用事だったのだけれど)久しぶりに電話をした。今度キヨシローのCDを貸してほしいとM子ちゃん。二人には3人の男の子がいるのだが、上の2人、RとYがタイマーズを気に入っているという。

だいぶ以前Kちゃんが家に遊びに来たとき(Kちゃんはハードコアパンクのボーカリストなのだ)、キヨシローの話になって、YouTube動画を見せた。案の定、タイマーズの放送禁止「夜ヒット」出演がKちゃんにはヒットした。それならと、CDをコピーしてあげた。

そのCDをRとYが気に入っているという。M子ちゃんがいうには、特に長男のRはほとんどの曲が唄えるほどの気に入りようだとか。他の曲ならいざしらず、タイマーズを。

「イツミさん、イツミさん、ガンだったんですね~、ガン、ガン」などと、人目を憚ることなく歌ってしまうという。

幼稚園の先生からは、「R君は家でテレビを見ていないということだったはずですよね?最近言葉遣いが乱暴になっているようで・・・」ともいわれたという。

さすがにこれはマズイということで、M子ちゃんはCDを隠してしまったという。でもいい音楽を聴かせたいので、タイマーズ以外のキヨシローを聴かせたいというリクエストであった。

話を聞いてゲラゲラ笑ってしまった。天国のキヨシローもクスクス笑っていることだろう。

さて、キヨシローのCDを貸すのはいいのだが、彼のアルバムには必ずといっていいいほど、エッチソングやら攻撃的な詞やらが含まれている。タイマーズほどの直接性はないにしても。それはやっぱりRやYに聴かせる上で、相応しいとはいえないだろう。

ということで、子供に聴かせても良い、子供に聴かせたいキヨシローの曲を編集することにした。もちろん自分勝手な判断基準によるものだが。

実をいうと、この手の作業は大、大、大好きなのだ。頼まれもしないのにやってしまう。他にやるべきことがあっても、こちらを優先してしまう。

3日かけて作成した編集版のリストが以下の通り。RC時代のものはほとんどがアナログ音源なので、いっしょにすると音質がバラバラになる。そのため基本的に省いた。

先ほど、M子ちゃんの家に行って手渡してきた。Rはさっそくオーディオセットの前に陣取り、異常な集中力で聴き入っていた。


Kiyoshiro for Kids

1 愛と平和    
2 サンシャイン・ラブ 
3 ラッキー・ボーイ  
4 楽(LARK)    
5 パパの歌      
6 犬の子       
7 ぼくの目は猫の目  
8 渡り鳥  
9 田舎へ行こう! Going Up The Country
10 死にたくなる 
11 弱い僕だから
12 I LIKE YOU
13 ギビツミ 
14 君にだけわかる言葉
15 JUMP
16 空がまた暗くなる  



タグ :忌野清志郎

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この記事へのコメント
すごい、E話ですね!

先日
夢を見ました。

温泉地で「あ~明日から会社か~
戻りたくねぇ~」って言ってるおやじグループの隣の部屋で
ゆかた着てくつろぐキヨシロー。

「帰りたくても彼は帰れないんだよっ」ヽ(*`ェ´*)ノ
とおやじグループをにらみつつ

キヨシローにお別れを言うことができました。

目が覚めて
鏡の前で彼を呼んでも
泣き出しそうな私がいるだけの朝でしたが

『やっと言えた感』で胸の中はあたたかかったです。


会いたがってる
ぼくの中のきみが会いたがってる
どうやっても私から離れないのです。

I LIKE YOUの、
そのままでジューブン 素敵さ
ほらうぬぼれてごらん

っていう歌詞を思い出すたび
今は対象がこどものような気がとてもします。

出会うのはちょっと早くても
大人になったとき、きっと何度でも感動するんでしょうね

わたしたちみたいに。
Posted by ゆうこ at 2010年01月30日 20:36
>ゆうこさん

ゆかたを着てくつろぐキヨシローというのが易々と想像できていいですね。あの自嘲気味でどこか寂しげな微笑みを漏らしている彼が。といっても、まあ、そのおやじたちも「昼間のパパはちょっと違う」のだろうし。

夢の中でお別れがいえたというのは、リアルな夢、現実以上に現実的な体験だったのかもしれませんね、ゆうこさんにとって。それは同時にゆうこさん自身を解放する、releaseする、深く癒す、healingな出来事であるというような、と勝手に想像してしまいました。

今回の選曲は、結構直感的にささっと決めました。でもその過程で、子供が喜びそうな曲って(もしそれが実際そうだったとしたら)どんなところがそうなんだろうと、つれづれに考えたりしました。

例えばご指摘の

I LIKE YOUの、
そのままでジューブン 素敵さ
ほらうぬぼれてごらん

その後のコーラス

a ha hahaha

このあたりの楽園イメージというか、「経験の世界」に入った者が、「無垢の世界」へ回帰しようとする哄笑的な声というか。これがあることによって、男女のラブソングから昇華されている気がします(リンコさんの声がまたいいんだ、これが)。
Posted by 24wacky at 2010年01月30日 22:25
 
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