2010年03月28日
オールナイトmaxi
昨夜1時に携帯が鳴った。maxiさんからだ。「24wackyファンの女性と飲んでいる。24wackyに会いたいといっている」と、既にご機嫌のmaxiさんの声。これで行かない男子はいない。
それにしても前日は前日でshinakosanから「24wackyのブログをみている女友達が、『24wackyってどんな人。キヨシローのこと書いてあって気になる~』、っていう人がいるんだけど」といわれたばかり。この場を借りて(別に借りる必要ないか))いわせていただきますが、これ以外でもこのブログを読んでくれていて、24wackyに興味のある女性がもしいらっしゃったら、どうぞ遠慮なくご連絡下さい。そこの貴女!・・・春ですし。
話は脱線したが、とにかくタクシーで駆けつける。酒場でmaxiさんから紹介されたのは、クーニーさんというニックネームで一度だけコメントいただいた在日ウチナーンチュの方だった。艶やかな色香漂わせる女性だ。しかし話をしてみると、論理的で主張を持った方だとわかる。とにかく、3人で終わることなく会話が弾み、気がつけば4時過ぎ。
まあ、いろいろと中身の濃い話ばかりで、ブログに書けないことも多々あった。その中で特に印象に残った話を一つ。
メンバーの来沖に合わせ再上映中の『トーテム』だが、クーニーさんはこのブログでチェックして、昼間にmaxiさんと二人で観てくれたという。maxiさんはだいたい以下のような感想を述べた(文責は24wackyにある。酔っ払っていたので多少の間違いはお許しあれ)。
作者の台湾先住民族の描き方が軽い。沖縄民族としての自分が撮られているような気持ちになった。作者は民族の問題を扱える器ではない。上映後の質疑でそのことを伝えようかと思ったがやめにした。なぜなら彼にはそれを受け留めることができないだろうから。
民族の踊りのシーンも表層的。エイサーがあんな風に撮られたとしたら、我慢できないだろう。日本の唱歌メドレーを歌うおじさんたちのシーンも、作者がそのことの意味を考えているのか疑問だ。
他方で、該当箇所について、私は以前レビューしたとき、コメント欄に以下のように書いた。
ほぼ同じ視点である。
この映画が沖縄で上映されることの意味があるとすれば、まさしくmaxiさんのようなリアクションを作者が受けることではなかっただろうか。意図せずかしてか不明だが、撮影してしまった断片をとにかく彼は使った。その「作品」を沖縄という場で上映するという行為において、ニュートラルな立場でスルーすることなどありえないのではないか。
話は脱線したが、とにかくタクシーで駆けつける。酒場でmaxiさんから紹介されたのは、クーニーさんというニックネームで一度だけコメントいただいた在日ウチナーンチュの方だった。艶やかな色香漂わせる女性だ。しかし話をしてみると、論理的で主張を持った方だとわかる。とにかく、3人で終わることなく会話が弾み、気がつけば4時過ぎ。
まあ、いろいろと中身の濃い話ばかりで、ブログに書けないことも多々あった。その中で特に印象に残った話を一つ。
メンバーの来沖に合わせ再上映中の『トーテム』だが、クーニーさんはこのブログでチェックして、昼間にmaxiさんと二人で観てくれたという。maxiさんはだいたい以下のような感想を述べた(文責は24wackyにある。酔っ払っていたので多少の間違いはお許しあれ)。
作者の台湾先住民族の描き方が軽い。沖縄民族としての自分が撮られているような気持ちになった。作者は民族の問題を扱える器ではない。上映後の質疑でそのことを伝えようかと思ったがやめにした。なぜなら彼にはそれを受け留めることができないだろうから。
民族の踊りのシーンも表層的。エイサーがあんな風に撮られたとしたら、我慢できないだろう。日本の唱歌メドレーを歌うおじさんたちのシーンも、作者がそのことの意味を考えているのか疑問だ。
他方で、該当箇所について、私は以前レビューしたとき、コメント欄に以下のように書いた。
であるならば、近代国家の植民地支配という問題に正面から対峙しているかといえば、していない。もともとそのようなテーマではなかっただろうし、それは監督の容量を超えているだろう。それを扱ったら、若手バンド「トーテム」を追いかけるという中心が吹っ飛んでしまう。
日本の唱歌メドレーを歌うおじさんたちのシーンも、目の前のハプニングをカメラに収め、編集時に挿入したという以外に、積極的な、創造的な意図は感じませんでした。
ほぼ同じ視点である。
この映画が沖縄で上映されることの意味があるとすれば、まさしくmaxiさんのようなリアクションを作者が受けることではなかっただろうか。意図せずかしてか不明だが、撮影してしまった断片をとにかく彼は使った。その「作品」を沖縄という場で上映するという行為において、ニュートラルな立場でスルーすることなどありえないのではないか。
タグ :トーテム
Posted by 24wacky at 21:15│Comments(6)
│キモチE
この記事へのコメント
マキシで夜明けまで
春の一日
ぼくは
牧志で
台湾の戦士の歌を聞きながら
魂をやすめていた
書物はすべて放棄してしまった
ぼくの時計は柔かく変形してゆく
……
ふっと
まどろむと
モクマオウ並木が滑走路をかこむ
懐かしい風景がよみがえる
ああ
巨大な嘉手納基地よ!
……
ああ
ぼくは
朝鮮人みたいに泣きたいなあ
振り返ってはいけない
曲れ! 直角に、鋭く、覚悟をきめて
新しいイメージの狩人よ
沈黙の歌人よ
風よ
風よ
ある春の一日
これらは
牧志で真実おこったことなのだ
****
仕事の合間にブログを覗いて、
飲み会が楽しそうなので羨ましく、思わず遊んでみました。
なぜ、試験期間とか校了間際の時期ほど遊びたくなるのか??
やれやれ、仕事に戻ります〜
春の一日
ぼくは
牧志で
台湾の戦士の歌を聞きながら
魂をやすめていた
書物はすべて放棄してしまった
ぼくの時計は柔かく変形してゆく
……
ふっと
まどろむと
モクマオウ並木が滑走路をかこむ
懐かしい風景がよみがえる
ああ
巨大な嘉手納基地よ!
……
ああ
ぼくは
朝鮮人みたいに泣きたいなあ
振り返ってはいけない
曲れ! 直角に、鋭く、覚悟をきめて
新しいイメージの狩人よ
沈黙の歌人よ
風よ
風よ
ある春の一日
これらは
牧志で真実おこったことなのだ
****
仕事の合間にブログを覗いて、
飲み会が楽しそうなので羨ましく、思わず遊んでみました。
なぜ、試験期間とか校了間際の時期ほど遊びたくなるのか??
やれやれ、仕事に戻ります〜
Posted by クイナ2号 at 2010年03月29日 00:01
>クイナ2号さん
勉強不足です。作者はどなたでしょう?
勉強不足です。作者はどなたでしょう?
Posted by 24wacky at 2010年03月29日 16:34
元ネタは「渋谷で夜明けまで」
吉増剛造さん、『黄金詩篇』所収の名作です。
眠れない/眠らない夜のお供にぴったりです。
那覇ラビリンス桜坂界隈を深夜に疾走する感じで、
地名を変えるとまさにドンピシャはまったので、面白がっちゃいました。ごめんくださいまし。
吉増剛造さん、『黄金詩篇』所収の名作です。
眠れない/眠らない夜のお供にぴったりです。
那覇ラビリンス桜坂界隈を深夜に疾走する感じで、
地名を変えるとまさにドンピシャはまったので、面白がっちゃいました。ごめんくださいまし。
Posted by クイナ2号 at 2010年03月29日 18:18
なーるほど、やられました。
仕事に追われると遊びたくなっちゃうのですね。
仕事に追われると遊びたくなっちゃうのですね。
Posted by 24wacky
at 2010年03月30日 00:22

やっとお会いできたのに、聞きたいこともあったのに、憶えているのはお顔だけ、しかも、ぼんやりと・・。ざんねんです。
トーテムは上映後にバンドメンバーの紹介とスミンの美しい掛け声で躍りも披露されました。maxiさんは一緒に躍り、帰りに彼らのCDを買って、アシャン、アウェイ、アシン、スミン、チャーマーカーのサインをもらいながら、中国語で声をかけ、ひとりひとりに丁寧なまなざしをむけていました。
在日の私は、落としたまぶいを拾うように、その眼差しを横でみていました。
トーテムは上映後にバンドメンバーの紹介とスミンの美しい掛け声で躍りも披露されました。maxiさんは一緒に躍り、帰りに彼らのCDを買って、アシャン、アウェイ、アシン、スミン、チャーマーカーのサインをもらいながら、中国語で声をかけ、ひとりひとりに丁寧なまなざしをむけていました。
在日の私は、落としたまぶいを拾うように、その眼差しを横でみていました。
Posted by クーニー at 2010年03月31日 01:56
>クーニーさん
無事お帰りになりましたか。maxiさんの強烈なインパクトの前ではぼくの印象がぼんやりとするのも無理がありませんね。よろしかったら「オーナーへメッセージ」から連絡先などお知らせ下さい。
maxiさんをみる「在日」であるところのクーニーさんの想いの襞を、こちらはどのくらい想像できるのか。いずれにしても濃い夜になりました。
無事お帰りになりましたか。maxiさんの強烈なインパクトの前ではぼくの印象がぼんやりとするのも無理がありませんね。よろしかったら「オーナーへメッセージ」から連絡先などお知らせ下さい。
maxiさんをみる「在日」であるところのクーニーさんの想いの襞を、こちらはどのくらい想像できるのか。いずれにしても濃い夜になりました。
Posted by 24wacky at 2010年03月31日 12:05