2010年05月03日
JUMPが一位にリクエストされるということ
昨日はNHK-FM『今日は一日忌野清志郎三昧』を聴きながら、思わずツイッターでつぶやいたら止まらなくなってしまった。つぶやき始めると、数人のフォローがついた。みな、キヨシローファンだった。24wackyのツイートがおもしろいと、思わぬフォローの言葉をいただき、ツイッターの魅力を改めて感じることができた。
さらに、担当アナウンサーがキヨシローのファンということで、リスナーを含め、番組自体がとても親密なものになった。一日中ラジオからリクエストに応じたキヨシローの曲が流れてくる。シンプルだが、特別な日をフツーに過ごすことができた。
ところで番組の最後に、全リクエスト73曲の中からベスト5が選ばれた。いかにもな古典的企画であり、その結果も大して興味は無かった。5位ヒッピーに捧ぐ、4位トランジスタラジオ、3位雨上がりの夜空に、2位君が僕を知ってると告げられたところで、当然1位はスローバラードだろうと思いきや、JUMPだった。
いうまでもないが、2位まではすべてRCサクセション時代の曲。JUMPはソロになってから、しかもこの曲が収録されたアルバム「GOD」は2005年発表、キヨシローの長いキャリアからすると、比較的最近のものに属する。
私はこの意外なリクエスト結果をみて、この一年という日々をファンの一人一人がどのように過ごしてきたかということについて、初めて考えさせられた。というのは、自分がキヨシローをどう思うかで精一杯で、他のファンがどう思っているかなど、とても考える余裕がなかったのというのがまず一つ。 次に、そもそも自分にとってのキヨシロー、自分が思う、感じるキヨシローが大事なのであって、それに比べて、他人が語るキヨシローへの思いというのを聞く機会があると、そこにいつもなにかしらギャップを感じ、「そうじゃないだろ」と距離をおかざるを得ないというのが常であったというのがある。
私も含め、オールドファンからすれば、「JUMP?どうしてスローバラードじゃないんだ?」という不平は当然聞こえてきそうだ。「JUMP」を選んだのは、若い層、RCをリアルタイムで知らない、ギスギス尖がったキヨシローを知らない「そこの若いの」に違いない。どうせそんなことだろう、と。確かにその傾向はあるだろう。この一年に、訃報からキヨシローを知った、新しい若いファンがそれだけ増えたということも想像される。
それはいいことに違いない。でも、私がいいたいことはそういうことではない。つまり、オールドファンの中にも、この曲を選んだ人たちが、実は少なからずいたのではないか。もしそうだとしたら、私はそのことに驚く。いや、驚くべきだ。
後期の、晩年の、超ポジティブなキヨシローを現したような、間違いなくライブでは欠かせない新しい名曲。こんな表現は恥ずかしくて仕方ないが、聴く者に「勇気」を与えてくれる「ジャンプ」・ナンバー。亡き者への無批判の賞賛としてではなく、その曲にノルことによって得られる受け手の真正な権利として、私はそういう。
それにしてもなんと贅沢で稀にみる経験だろう。亡き者から発せられる暗闇の跳躍の呼びかけに、まだまだ新鮮に驚き震えるなどというリアクションがとれるとは。
ところで番組の最後に、全リクエスト73曲の中からベスト5が選ばれた。いかにもな古典的企画であり、その結果も大して興味は無かった。5位ヒッピーに捧ぐ、4位トランジスタラジオ、3位雨上がりの夜空に、2位君が僕を知ってると告げられたところで、当然1位はスローバラードだろうと思いきや、JUMPだった。
いうまでもないが、2位まではすべてRCサクセション時代の曲。JUMPはソロになってから、しかもこの曲が収録されたアルバム「GOD」は2005年発表、キヨシローの長いキャリアからすると、比較的最近のものに属する。
私はこの意外なリクエスト結果をみて、この一年という日々をファンの一人一人がどのように過ごしてきたかということについて、初めて考えさせられた。というのは、自分がキヨシローをどう思うかで精一杯で、他のファンがどう思っているかなど、とても考える余裕がなかったのというのがまず一つ。 次に、そもそも自分にとってのキヨシロー、自分が思う、感じるキヨシローが大事なのであって、それに比べて、他人が語るキヨシローへの思いというのを聞く機会があると、そこにいつもなにかしらギャップを感じ、「そうじゃないだろ」と距離をおかざるを得ないというのが常であったというのがある。
私も含め、オールドファンからすれば、「JUMP?どうしてスローバラードじゃないんだ?」という不平は当然聞こえてきそうだ。「JUMP」を選んだのは、若い層、RCをリアルタイムで知らない、ギスギス尖がったキヨシローを知らない「そこの若いの」に違いない。どうせそんなことだろう、と。確かにその傾向はあるだろう。この一年に、訃報からキヨシローを知った、新しい若いファンがそれだけ増えたということも想像される。
それはいいことに違いない。でも、私がいいたいことはそういうことではない。つまり、オールドファンの中にも、この曲を選んだ人たちが、実は少なからずいたのではないか。もしそうだとしたら、私はそのことに驚く。いや、驚くべきだ。
後期の、晩年の、超ポジティブなキヨシローを現したような、間違いなくライブでは欠かせない新しい名曲。こんな表現は恥ずかしくて仕方ないが、聴く者に「勇気」を与えてくれる「ジャンプ」・ナンバー。亡き者への無批判の賞賛としてではなく、その曲にノルことによって得られる受け手の真正な権利として、私はそういう。
それにしてもなんと贅沢で稀にみる経験だろう。亡き者から発せられる暗闇の跳躍の呼びかけに、まだまだ新鮮に驚き震えるなどというリアクションがとれるとは。
Posted by 24wacky at 22:35│Comments(0)
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