2007年01月16日

『Dear Pyongyang』

『Dear Pyongyang』


昨日「Dear Pyongyang ディア・ピヨンヤン」を桜坂劇場で観た。

(HPより)
大阪で生まれ育った映像作家ヤン・ヨンヒが自身の家族を
10年にわたって追い続けた 映画「ディア・ピョンヤン」

北朝鮮に〈帰国〉した3人の兄たちと、朝鮮総連の活動に人生を
捧げた両親を記録した父親と娘との離別と再会、そして和解を
描く感動作。

日本で生まれ育ったコリアン2世のヤンは朝鮮総聯の幹部として
自分の一生をすべて“祖国”に捧げつづける両親のもとで育った。
3人の兄たちは、30数年前に北朝鮮へ“帰国”した。

なぜ、そこまでして祖国に自分たちのすべてを捧げ続けるのか?
深まる葛藤と、長い対話。

変貌する時代の中で次第に親子は違う生き方を選ぶお互いを
受け入れ新しい関係を模索していく。
しかし、そんな父には死の危機が迫っていた…。



心から多くの人に観て欲しい映画!!

大阪弁の効用について考えた。

秀でた映像作家の計算とツッコミによって名優へ仕立て上げられていく
「在日」の父親の仕草を反芻した。

娘の企みをすべて了解しているように共謀する「偉大なる母親」に脅威を感じた。

他者にカメラを向けることの暴力、残酷さを知悉しつつ、
自らのアリバイを最後まで証明した作家の震えに不意打ちを喰らった。


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