2007年05月14日

溝口健二の映画

溝口健二の映画

待望の溝口健二特集上映。

今日はその中から2本観た。


『夜の女たち』

1948年/日本/73分/モノクロ
監督:溝口健二
出演:田中絹代、高杉早苗、角田富江、永田光男

 敗戦後の日本。そこに生きる三人の女達。戦争未亡人の房子。その妹の夏子。房子の義理の姉・久美子。映画は混沌とした戦後の街中で生きる術を描き出す。なけなしの所持金を巻き上げられ、飲めない酒を無理やり強いられた挙句、強姦され紙くずのように捨てられる家出少女。戦争未亡人になり、怪しい輸入会社に働く女。したたかな女の駆け引きで娼婦に転落していく女。溝口映画における突出した暴力の発露といえる作品と高く評価され、生々しく生きる強さを問う。


凛とした女優・田中絹代!!


『楊貴妃』

1955年/日本/カラー
監督:溝口健二
出演:京マチ子、森雅之、山村聡、小沢榮

 舞台は帝政時代の中国。愛妻を失った玄宗皇帝とその愛妻に似ていたために妃として迎えられた楊貴妃の悲劇のシンデレラストーリー。権力や立場が人の心を醜く変貌させる様子と、その争いに巻き込まれる清らかな純愛が玄宗皇帝の回想として描かれている。


京マチ子は由美かおるのお色気入浴シーンの元祖だった!?


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