2009年05月18日
あっぱれ清之助!
大切なそして尊敬する友人の清之助さんが立候補した座間味村長選が昨日開票され、残念な結果となった。
昨夜は気が気でなく沖縄タイムスHPで速報をチェックしていたところ、10時過ぎだったか、結果が掲載された。しばらくして本人から短い結果報告の電話をいただいた。「200票近い差があった」と。
今日の午前中に再度電話をいただいた。忙しいだろうに、疲れているだろうに、恐縮した。潔く敗戦の弁を述べた後、「3月末の出馬表明から昨日まで充実した毎日だった」とさわやかに語った。
私は今回の選挙結果について、座間味村の今後について、今のところ何もいうべきことはない。座間味村について、他の立候補者について、多くを知らないから。村民が選んだ結果であり、それはいずれ村民に還ることであるから。
このままいけば、無投票により四期目の村長が誕生してしまう。それだけは避けなければならない。「一部の人たちだけで村の代表を決めることがないように村民皆で村長を決めることが大事です」。清之助さんが3月末に出馬表明をした第一の理由である。清之助さんが声を挙げると、オレもオレもと他の立候補者が名乗りを上げた。この時点で、清之助さんは大きな岩を壊したのだ。
そんな清之助さんの姿を、たとえ短い時間であれこの眼で見届けたい。そう思って14日、フェリーに乗った。船が阿嘉島に着くと、背広姿の清之助さんが幟を持ち支援者と共に、降りる客にビラを配っていた。
それから慌しく移動。チャーター船に乗り、座間味島へ。フェリーより先回りしなければならない。座間味港では限りなく少ない聴衆の前で演説をする。「村民の意見は、必ず村長に届くようにします!」
演説が終わると再度阿嘉島へ。午後から大城晃氏と合同で立会い演説会を予定しているのだ。お昼の弁当はチャーター船の中で。
会場に集まった聴衆は直接の支援者を含め20名弱。それでも清之助さんは、分かりやすい言葉で力強く政策を訴えた。せっかくの話をこれだけしか聴く人がいないなんて、あまりにもったいない。支持はしているが、周りの目を気にして会場には来られない人が多いという。
演説会を終えると、再度座間味島へ戻る。日帰りしなければならない私は、ここで別れることにする。清之助さんらを乗せたチャーター船が青い海に描くさざ波がやたらとまぶしかった。
清之助さん、お疲れ様。少し休んだらいいさ。



宮里哲氏が初当選 座間味村長選/376票獲得 2新人破る沖縄タイムス5月17日付より一部転載
【座間味】任期満了に伴う座間味村長選挙は17日投開票され、新人で無所属の宮里哲氏(41)=元村職員=が376票を獲得、いずれも新人で無所属の宮里清之助氏(52)=前村議=と、大城晃氏(55)=元村職員=を破り初当選した。宮里哲氏は「地域の持つ力を住民と共に生かし、村発展へ頑張りたい」と抱負を述べた。
投票率は87・03%で、12年前の前回に比べ1・79ポイント下回った。
昨夜は気が気でなく沖縄タイムスHPで速報をチェックしていたところ、10時過ぎだったか、結果が掲載された。しばらくして本人から短い結果報告の電話をいただいた。「200票近い差があった」と。
今日の午前中に再度電話をいただいた。忙しいだろうに、疲れているだろうに、恐縮した。潔く敗戦の弁を述べた後、「3月末の出馬表明から昨日まで充実した毎日だった」とさわやかに語った。
私は今回の選挙結果について、座間味村の今後について、今のところ何もいうべきことはない。座間味村について、他の立候補者について、多くを知らないから。村民が選んだ結果であり、それはいずれ村民に還ることであるから。
このままいけば、無投票により四期目の村長が誕生してしまう。それだけは避けなければならない。「一部の人たちだけで村の代表を決めることがないように村民皆で村長を決めることが大事です」。清之助さんが3月末に出馬表明をした第一の理由である。清之助さんが声を挙げると、オレもオレもと他の立候補者が名乗りを上げた。この時点で、清之助さんは大きな岩を壊したのだ。
そんな清之助さんの姿を、たとえ短い時間であれこの眼で見届けたい。そう思って14日、フェリーに乗った。船が阿嘉島に着くと、背広姿の清之助さんが幟を持ち支援者と共に、降りる客にビラを配っていた。
それから慌しく移動。チャーター船に乗り、座間味島へ。フェリーより先回りしなければならない。座間味港では限りなく少ない聴衆の前で演説をする。「村民の意見は、必ず村長に届くようにします!」
演説が終わると再度阿嘉島へ。午後から大城晃氏と合同で立会い演説会を予定しているのだ。お昼の弁当はチャーター船の中で。
会場に集まった聴衆は直接の支援者を含め20名弱。それでも清之助さんは、分かりやすい言葉で力強く政策を訴えた。せっかくの話をこれだけしか聴く人がいないなんて、あまりにもったいない。支持はしているが、周りの目を気にして会場には来られない人が多いという。
演説会を終えると、再度座間味島へ戻る。日帰りしなければならない私は、ここで別れることにする。清之助さんらを乗せたチャーター船が青い海に描くさざ波がやたらとまぶしかった。
清之助さん、お疲れ様。少し休んだらいいさ。



Posted by 24wacky at 23:03│Comments(4)
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この記事へのコメント
せいのすけさんの行動を判りやすくリポートしてくださってうれしかったです。
自分のの信じることに一生懸命の姿がしっかりと伝わりました。
村にとっ、てとっても残念な結果でしたが、
今度会う時、彼の姿はまぶしいほどに成長しているだろうと思います。
自分のの信じることに一生懸命の姿がしっかりと伝わりました。
村にとっ、てとっても残念な結果でしたが、
今度会う時、彼の姿はまぶしいほどに成長しているだろうと思います。
Posted by kimiko at 2009年05月20日 10:55
清之助さんにふさわしいポジションはそもそも村長などではない。彼にとっては、結果的にそれを引き受けなくてよかった、という見方もできます。
根本の問題は、村長というポジションに据えられる個人よりも、村民という「抽象的存在」ではないか。今回の選挙はそれを計らずも露呈させました。
根本の問題は、村長というポジションに据えられる個人よりも、村民という「抽象的存在」ではないか。今回の選挙はそれを計らずも露呈させました。
Posted by 24wacky at 2009年05月20日 13:51
選挙直前の新聞記事を読み、争点がずらされたのかなと心配していました。清之助さんがやってきた仕事は、全く正当な自治の営みで、村長が誰になろうと目の前に迫っている氷山から逃げられないことは確かです。一体、どうするんだろう。村民は、何か大きな勘違いをしておられるのではないか、心配です。
Posted by まなぶた at 2009年05月22日 09:30
>選挙直前の新聞記事を読み、争点がずらされたのかなと心配していました。
私も気になっていたのでこの日に確認しました。清之助さんサイドの方の話では、「水不足自衛隊にお願い問題」はいくつかある争点のうちの一つに過ぎない。他の問題よりもこの問題が三候補者で違いがはっきりしていたので、ああいった書き方になったのでは、ということでした。
この記者は座間味のことをまったく理解していない、というか中に入って取材していない、ということがはっきりします。でもよく考えてみれば、これは恐らく座間味に限らず、遠隔地域、マイノリティになればなるほど似たり寄ったりなのではないか。自分がたまたま座間味のことをちょこっとだけ知っているから判明したわけで、どの記事でも同じなのではないか。前診療所医師の問題に関しての記事もそうでしたが、沖縄のメディアについて、かなり客観的な視点でみる必要があるとつくづく気づかされました。
私も気になっていたのでこの日に確認しました。清之助さんサイドの方の話では、「水不足自衛隊にお願い問題」はいくつかある争点のうちの一つに過ぎない。他の問題よりもこの問題が三候補者で違いがはっきりしていたので、ああいった書き方になったのでは、ということでした。
この記者は座間味のことをまったく理解していない、というか中に入って取材していない、ということがはっきりします。でもよく考えてみれば、これは恐らく座間味に限らず、遠隔地域、マイノリティになればなるほど似たり寄ったりなのではないか。自分がたまたま座間味のことをちょこっとだけ知っているから判明したわけで、どの記事でも同じなのではないか。前診療所医師の問題に関しての記事もそうでしたが、沖縄のメディアについて、かなり客観的な視点でみる必要があるとつくづく気づかされました。
Posted by 24wacky at 2009年05月22日 19:42