2009年11月25日
『相棒8 第6話 フェンスの町で』
今晩の『相棒8』第6話「フェンスの町で」は、背景に基地問題を扱う内容であった。


郵便局で強盗事件が発生。防犯ビデオに映る犯人の華麗な動きや緊急配備の検問を鮮やかにくぐり抜けたことなどから、近くにある基地関係者による犯行説が浮上する。尊(及川光博)は「プロの犯罪者による犯行」というが、右京(水谷豊)は防犯ビデオから犯人がプロにあるまじきミスを犯していることを指摘。一方で軍事訓練を受けたような身のこなしに着目し、現場近くにあるサバイバルゲームのサークルからメンバーの名簿を手に入れる。その中から右京が目をつけたのは、なんと…!?
2人の中学生男子が主人公となる。1人は父親がYナンバー車との事故で泣き寝入り、それが元で家庭内暴力、そして離婚。もう1人は離婚した母親が家に米兵を連れ込んでいる。それぞれの家庭環境がフェンスの向こう側への憎悪をかきたて共犯を企てる。
モデルとなっているのが横田基地であろうことは、ロケハンが恐らく福生で敢行されていることなどから想像される。しつこいほど挿入される軍用機の飛行カット、背景としてのフェンス、黒人家族などのエキストラ。過度に説明的な演出はテレビドラマとしては大目に見たい。
「米軍基地関連の事件」という面倒ごとに巻き込まれたくない刑事部長は、部下に当たり障りの無い指示を出す。捜査一課の3人組は指示に従うしかないが、本音はおもしろくない。そこへ特命係の杉下右京がいつものように真相解明に乗り出す。
「基地問題」を深く掘り下げるまで描いているわけではない。あくまで背景としてある。しかし、背景としてであれ、あえて「基地問題」を題材にした脚本家を始め製作スタッフをまずは評価したい。偶然タイムリーな話題になったものの、タブーともいえるテーマを今時テレビドラマで扱うこと自体がほとんどありえないことを考えれば。
前回の第5話「背信の徒花」では国土建設省官僚の談合問題、次回第7話では年金不正問題と、リアルタイムの政治問題に切り込む姿勢は、人気番組であればなおさら勇気のいることだろう。尖がった東映スタッフが活動屋の心意気を今だ見せてくれているのは頼もしいぞ。
モデルとなっているのが横田基地であろうことは、ロケハンが恐らく福生で敢行されていることなどから想像される。しつこいほど挿入される軍用機の飛行カット、背景としてのフェンス、黒人家族などのエキストラ。過度に説明的な演出はテレビドラマとしては大目に見たい。
「米軍基地関連の事件」という面倒ごとに巻き込まれたくない刑事部長は、部下に当たり障りの無い指示を出す。捜査一課の3人組は指示に従うしかないが、本音はおもしろくない。そこへ特命係の杉下右京がいつものように真相解明に乗り出す。
「基地問題」を深く掘り下げるまで描いているわけではない。あくまで背景としてある。しかし、背景としてであれ、あえて「基地問題」を題材にした脚本家を始め製作スタッフをまずは評価したい。偶然タイムリーな話題になったものの、タブーともいえるテーマを今時テレビドラマで扱うこと自体がほとんどありえないことを考えれば。
前回の第5話「背信の徒花」では国土建設省官僚の談合問題、次回第7話では年金不正問題と、リアルタイムの政治問題に切り込む姿勢は、人気番組であればなおさら勇気のいることだろう。尖がった東映スタッフが活動屋の心意気を今だ見せてくれているのは頼もしいぞ。
Posted by 24wacky at 23:57│Comments(0)
│いつか観た映画みたいに