2010年01月10日
『花と兵隊』

戦争の記憶を継承すること。ディアスポラの地でゆったりと語ること。そばに寄り添うこと。何を?戦さと戦後と惜別を。
インタビューを受ける老いた「未帰還兵」の中で、沖縄出身の伊波廣泰さんという方が特に印象的だ。最も凛々しい現在の姿を見せてくれる。その伊波さんが監督ブログによると10月に亡くなったという。映画は現実の地平と截然と続いている。
Posted by 24wacky at 01:56│Comments(2)
│いつか観た映画みたいに
この記事へのコメント
はじめまして、この映画を作った松林です。
映画の感想を調べていたところで会いました。
伊波さんは、映画の中ではほんの少しの登場でしたが、非常に印象に残った優しい方でした。
詳しくは書ききれていないのですが、「ぼくと『未帰還兵』との2年8カ月」という拙著に残留の経緯を書いています。
亡くなられる最後の取材の時まで、沖縄の話をなさっていました。
このように書いてくださりありがとうございました。
映画の感想を調べていたところで会いました。
伊波さんは、映画の中ではほんの少しの登場でしたが、非常に印象に残った優しい方でした。
詳しくは書ききれていないのですが、「ぼくと『未帰還兵』との2年8カ月」という拙著に残留の経緯を書いています。
亡くなられる最後の取材の時まで、沖縄の話をなさっていました。
このように書いてくださりありがとうございました。
Posted by 松林 at 2010年01月10日 17:05
>松林さん
はじめまして。監督自ら書き込んでいただき恐縮です。こんなことなら、もっと丁寧に書いておくべきでした(汗)。
一人一人の未帰還兵の方々について、たくさん思ったこと、想像させることがあり、「味がある」とかなんとか陳腐に書くわけにもいかず、結果、ほんの少しの登場の伊波さんについて、ここが沖縄ということもあり、せめて短くでもコメントしようということになりました。
伊波さんがなぜ印象的かというと、物腰が最も凛々しかったからです。沖縄のオジイだと、本土の人に比べてもっとふにゃ~っとしている?飄々としているのではないかという先入観を裏切ってくれたから。「大和魂」みたいなビシっとした精神風土がないので(よい意味で)。
伊波さんの凛々しさは職業意識、職人として身体一貫でやり遂げてきたというところから来ているのではと想像しました。「優しい方」だったというのは、その凛々しさの裏にある、いわば地に根をはった、ちょっとのことではびくともしない優しさなのかもしれませんね。
著書の方も余裕があれば読ませていただきたいです。こちらこそコメントいただきありがとうございました。
はじめまして。監督自ら書き込んでいただき恐縮です。こんなことなら、もっと丁寧に書いておくべきでした(汗)。
一人一人の未帰還兵の方々について、たくさん思ったこと、想像させることがあり、「味がある」とかなんとか陳腐に書くわけにもいかず、結果、ほんの少しの登場の伊波さんについて、ここが沖縄ということもあり、せめて短くでもコメントしようということになりました。
伊波さんがなぜ印象的かというと、物腰が最も凛々しかったからです。沖縄のオジイだと、本土の人に比べてもっとふにゃ~っとしている?飄々としているのではないかという先入観を裏切ってくれたから。「大和魂」みたいなビシっとした精神風土がないので(よい意味で)。
伊波さんの凛々しさは職業意識、職人として身体一貫でやり遂げてきたというところから来ているのではと想像しました。「優しい方」だったというのは、その凛々しさの裏にある、いわば地に根をはった、ちょっとのことではびくともしない優しさなのかもしれませんね。
著書の方も余裕があれば読ませていただきたいです。こちらこそコメントいただきありがとうございました。
Posted by 24wacky at 2010年01月10日 17:54