てぃーだブログ › 「癒しの島」から「冷やしの島」へ › アソシエーション › そして船は行く 新しいアソシエーションのために 7

2010年01月11日

そして船は行く 新しいアソシエーションのために 7

誇り高く生きよう

協同組合はいったいなんのためにあるのか。その答えはこうだ。協同組合は主に商品の生産・消費領域に存在している。そして資本主義企業への対抗組織である。資本主義社会を改革するための運動である。株式会社が「資本が人を支配する」のに対し、協同組合は「人が資本を支配する」。
『現代生協改革の展望』⑥

そしてその理念を実現するために、具体的には以下の制度設計をとる。

協同組合の制度

①組合員の増減によって出資金が変動する不確定資本の制度
②配当制限の制度
③一人一票の民主主義的な運営原則


それぞれが株式会社の制度に対抗するものであることがお分かりだろうか。このようなシステムを実現することにより、資本主義社会を変えていく。雇われるのではない働きの場が可能となる。

もっとも分業制にもとづくことに変わりはないから、指示を出す人はいる。でもそれは、その人に雇われているから従わなければならないということではない。自分たちで選んだ人に従うということに過ぎない。そこに支配―被支配の関係はない。これは大きな違いではないだろうか。難しい言葉を使うと、労働者に主権があるのだ。

とはいえ、株式会社と同じような面もある。分業制にもとづくことに変わりはないから、職場にはいろんなポジションがある。人によりキャリアや能力も違うから報酬も異なる。これをどう公正に分配していくかという問題は残るだろう。

以上、簡単にまとめるとこうなる。雇いたくない / 雇われたくない人たちがお金を出し合い事業を始める。利益が出れば、配当が出るが、それには制限がある。そうすることによって、最初からお金をたくさん持っている人がもっているだけ得をするということがなくなる。お金をたくさん出しているから、その分発言権が増え、その人を中心とした権力構造ができるということもない。お金を多く出した人も少なく出した人も、一人一票の運営だから。

24wackyはコアな読者のみなさんに、共にこのような働きの場を創ろうといっているのです。誇り高く生きよう。





同じカテゴリー(アソシエーション)の記事
放射性廃棄物の行方
放射性廃棄物の行方(2011-04-01 23:57)

放射性廃棄物とは
放射性廃棄物とは(2011-03-29 20:54)

プルトニウムとは
プルトニウムとは(2011-03-29 01:51)


この記事へのコメント
マイケル・ムーアの新作「キャピタリズム」(沖縄ではシネマパレットで公開中)で、民主的に運営する企業が紹介されていました。
経営者も従業員も等しく発言の権利があり、何と給与も同じ。
生産性もモチベーションも上がり、結果収入も増えているそうです。
こうした取り組みが主流になれば世の中も変わる、というか、なるべきだと思います。

みんなが欲張らなければ資本主義で繁栄するのでしょうが、欲張る人はどうしても出てきてしまうのでしょうね。
Posted by コースケ at 2010年01月14日 21:38
>コースケさん

「キャピタリズム」は今週末に観にいくつもりです、まだやってるよね?紹介事例も興味深そうですね。

「みんなが欲張らなければいいのに欲張る人が出てしまう」

ここがミソなのです。16日にそこまで話せるかどうか・・・
Posted by 24wacky at 2010年01月14日 23:07
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。