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2010年01月30日

『海角7号 君想う、国境の南』

『海角7号 君想う、国境の南』桜坂劇場で『海角7号 君想う、国境の南』を観る。

台湾で爆発的ヒット、台日の歴史認識についての賛否両論など話題を提供した作品。それよりもエドワード・ヤン『カップルズ』の助監督を務め、その後継と目されているウェイ・ダーション監督の力量に注目した。

残念ながら脚本、演出が粗く、全体的に予定調和の感が否めない。木目細かな感情の機微が現されていない。まるで60分尺のテレビドラマのようだ。歴史認識については敢えて深く触れなかったのだろうが、「この程度でお茶を濁していいの?」と問いたくなる。

といっても、終映後席を立つ観客から「ああ~、面白かった」との声が洩れていた。初回で2F大ホールが6割の入りであったことをみれば、そこそこヒットするかもしれない。中江裕司の映画がヒットするように。



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