2005年12月02日

市川雷蔵特集 その4

雷サマ特集これが最後。
最終日の最終回。



市川雷蔵特集 その4

『ある殺し屋』

和製フィルム・ノワールの傑作
1967年/82分/カラー/ニュープリント
監督:森一夫 共演:野川真由美、成田三樹夫

飲み屋の主が、ひとたび依頼がくれば、針一本で仕事をこなすプロの殺し屋に!クールな魅力が光る。



後で冷静に分析するとプロットとしてはかなり平凡なはず。
それをあそこまでキメてしまうホン、演出、編集・・・
恐るべし森一夫。
野川真由美ひゃ~!
成田三樹夫!!!

でもそれ以上に焼きついて離れないのが、晴海の埋立地(恐らく)
のロケーション。
まっさら・・・
1967年ごろの晴海。
私が月島で小学生時代を過ごしたのが1973~1974年ころ。
既に埋立地はほぼ完成していたはず。

高度経済成長~埋立地~数々の引越し&転向の記憶・・・

ううむ。

それにしてもあの雷サマたちが隠れるボロアパート「晴海荘」、
隣が墓地という設定。

埋立地に墓地?

架空の場所と設定すれば特に問題ないがそのわりに「晴海荘」・・・

ううむ。

ううむ、今度は私のボロアパート遍歴の記憶がフラッシュバックしてきたぞ。




市川雷蔵特集 その4

『ぼんち』


雷蔵と豪華女優陣の共演
1960年/105分/カラー/ニュープリント
監督:市川崑 共演:若尾文子、中村玉緒

山崎豊子の原作。大阪は足袋問屋の若旦那が大坂商人に成長する様を描く。京マチ子ら、女優陣にも注目。



市川崑の「映像美」ってキザっぽくて、どちらかというとあまり趣味
ではなかった。
この作品でもそういった箇所はたしかにある。
でもそれはそれとして全体として力作である。

雷サマはもちろんイイのだが、この女優陣の戯れは犯罪的。
これ、リアルタイムで観てたら、どんなだろう?
大映・永田社長の「これでもくらえ!」ってな腕力にボカっとやられたような
そんな愉しみかただったのでは、などと夢想してしまう。


あまり雷サマについて書かなかった気がするが、
雷サマはいい!断然いい!


次には「成瀬巳喜男特集」が控えている。
映画の快楽が続く。






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