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2015年01月06日

お父さん もういいのさ さようなら

今日の午前10時30分に父が亡くなったという電話をもらった。

1ヶ月前、1枚の葉書が届いた。父のいとこを名乗る女性からのもので、父が重篤で危ない様子だと告げていた。その方と連絡をとり、父の入院先へ向かった。父は人工呼吸器をはめられ意識がなく、看護婦の説明では予断を許さない状態であるという。私からの知らせを聞いた兄は、翌日リハビリ入院先の熱川から車椅子の移動で駆けつけたが、やはり意識はなかったということだった。

父のいとこからの電話では、それからの若干の事情が説明された。その後父は意識を回復し、簡単なコミュニケーションがとれるまでになった。息子が来たことを知らされ、とても喜んでいたらしい。

彼女からは、少しためらいがちに、財産処理に立ち会ってほしいといわれ、それはできないと答えた。仮葬に立ち会うことも断った。骨は父の実家の墓にということでよいかときかれ、それで構わないと応じた。それで終わった。

父はギャンブル依存症であった。私が小学生の頃、会社の多額の金を使い込み、数年後、それを助けてくれた人の金をまた使い込み、そしてさらに数年後借金をしてしまい・・・というところまできて、母は子ども3人を連れ、父の元を離れた。私が小学6年生のときのことだ。それらのトラブルごとに、一家は引越しを繰り返し、子どもたちはそのたびに転校を余儀なくされた。

以来、母は3人の子どもを女手ひとつで育て上げた。父とはそれ以来、会うことはなかった。




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