2017年01月19日
『ホワイト・バレット』ジョニー・トー

ジョニー・トー待望の新作は、クライム・サスペンスと医療ドラマのミックスという、企画的にはずいぶんアザトイじゃないかといいたくなるが、そのアザトさを「見てろ、こういうふうにやるんだよ」と、難なく料理してしまうのがジョニー・トーなのだ。クライマックスなんか文字通りサスペンス(宙づり)なんだから、観客はバカにされているのかなんなのか。まあ、要するに、今作も傑作である。としかいいようがない。
ということでどうでもいいことだが、ジョニー・トー作品では欠かせない「日本人に似ている」コーナー。ルイス・クーはAV男優の田淵正浩に似ているし(ググって顔と名前を確認したぞ)、ウォレス・チョンは大澄賢也(覚えているかい?)に似ていなくもない。
あ、それから、新宿武蔵野館はいい!観たい映画がこのところ目白押しだし、場内のデザイン、音響効果、エンタテイメント性溢れるロビーの装飾、若いスタッフの自然な接客などなど、映画愛に満ちているのだ。
『ホワイト・バレット』
2016年作品
監督:ジョニー・トー
出演:ルイス・クー/ビッキー・チャオ/ウォレス・チョン/ラム・シュー
劇場:新宿武蔵野館
2011/06/08
『MAD探偵 7人の容疑者』を桜坂劇場で観る。22:20のレイトショー、開演ギリギリまで自分ひとりなので「これはジョニー・トー作品を独り占めか!」とわけのわらない興奮を覚えるが、結局2、3名が入ってきてがっかりしたりほっとしたり。2007年にして幻惑としての映画的悦楽と退廃を確信犯的に追及してしまった…
2010/08/22
『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』を桜坂劇場で観る。『エグザイル / 絆』を観てからすっかりやられてしまったジョニー・トー監督最新作待望の沖縄上映初日。
2009/05/15
桜坂劇場で『天使の眼、野獣の街』を観る。「ジョニー・トーの頭脳とも言われる脚本家出身のヤウ・ナイホイ初監督作品」でジョニー・トーのプロデュース作品。ということで期待せざるを得ない。ほとんどジョニー・トー作品に見紛うばかりの作りとなっていて、そういわれると二番煎じ的な駄作を予想されるかもしれないが、…
2009/03/01
齊藤さんのブログを読んでその存在を初めて知ったジョニー・トー監督。気になって観たくて仕方なかった『エグザイル/ 絆』が、昨日からシネマ・パレットで封切られたので、さっそく、かなり期待して観にいった。しかも今日は映画ファン感謝デーで1000円なのだ。「娯楽映画のネタと工夫を何本分も詰め込んだ感がある」…
Posted by 24wacky at 20:05│Comments(0)
│いつか観た映画みたいに