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2010年09月09日

第6回 沖縄オルタナティブメディア始まる

沖縄タイムス文化欄連載コラム「唐獅子」の本日掲載分です。


私が代表を務め、趣旨に賛同する仲間たち10数名の共同による、「沖縄オルタナティブメディア0」というサイトが9月1日にインターネット上に開設された。

OAM(Okinawa Alternative Mediaの略)は、沖縄発の、既存のメジャーメディアに対するオルタナティブ(代替)メディアとして創案された。基地問題を含む「沖縄問題」の多くは、日本全体の重要問題である。それを報道しない、あるいは歪めた伝え方をする本土の新聞やテレビへの批判が第一の動機としてある。

また、沖縄メディアとの差別化としては、news(新しい)に対して、じっくりものを考えることを促す「slow media」を目指す。既存のメディアであれば、ややもすると時間的、空間的、またその他の制限があるため、情報が短く、早く、「分かりやすく」加工される傾向にあるからだ。

サイト上では、生中継ができる動画サービスのUSTREAMを利用した番組が視聴できる。この中でスローな議論をしていきたい。まずはこれがOAMの売り物だ。もちろん、それ以外に、通常の文字による記事も日々更新される。

1日には、主にネット媒体を通して、早くもいくつかの反響があった。その多くは県外の個人・団体などが多く、ニーズがあることを確認できた。メジャーメディアが「沖縄問題」を報道しないことに関して、敏感であり、情報を欲している。その中には、「きっこの日記」で有名な、あのきっこさんからのありがたいエールもあった。

もっとも、これは主にインターネット上の傾向であろうと、私は冷静に分析している。国民の多くは、あいかわらず大新聞やテレビの情報の垂れ流しを鵜呑みにし、沖縄への関心は薄いと。

しかしながら同時に、インターネット上では、明らかにメジャーメディアに対し懐疑的な人たちの声が聞こえる。端的な例が、メジャーメディアによる民主党小沢一郎氏へのバッシング報道についての批判的態度であろう。ネット上では、皆そのことに「気づき始めている」。

まずはこのような層をターゲットに、「沖縄問題」を伝えていくことは一定の効果があるはずだ。むろんそれがOAMのすべてではないが。


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