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Posted by TI-DA at

2010年11月28日

ジュンク堂チェック2010/11/21

先週の日曜日にチェックしていたのだが慌しい一週間を過ごしてしまって今頃のアップ。


『週間金曜日』沖縄特集
さすがジュンク堂。こんな特集なかなかやれない。



その中でもオススメ!



雑誌『ジャーナリズム』
沖縄タイムス屋良朝博氏「普天間報道はここがおかしい 沖縄から検証する本土メディア」寄稿
オイラも知らなかったこんな雑誌を新刊コーナー平積みにするセンス!



『怒り滾る基地の島沖縄』
山内徳信著 創史社 
鳩山来沖県庁前での徳信さんの怒りを思い出し涙が・・・



『脱日米同盟と自治体・住民』
渡辺治氏のロングインタビューが読みたい



岩波ブックレット『日米安保Q&A 普天間問題を考えるために』
まさに県知事選の争点だ。



沖縄本ベスト101位~4位
知念ウシ『ウシがゆく』堂々の1位、川満信一『沖縄発』3位。これが沖縄の今。



5位~9位
あんなものからこんなものまで。



第10位
『琉球救国運動 抗日の思想と行動』
後多田敦著
この内容でこの高値がベスト10入りすることに驚きを禁じえない。
1年前に出た後多田さんの前著を読みたいと思いまだ読んでないのに、またまたこんなヤバそうな新著を出すなんざ、オイラへの挑戦とみた。欲しい。  
タグ :ジュンク堂


2010年11月22日

2010年11月21日

『沖縄』

見そびれた劇映画『沖縄』〈第一部:一坪たりともわたすまい〉〈第二部:怒りの島〉キャラバン上映を西原町立図書館で堪能してきた。40年ぶりの上映の先月は那覇と沖縄市の上映で立ち見が出るほどの盛況ぶり、そしてリクエストに応えての沖縄島縦断上映会。この日も会場は満席で熱気ムンムン。

どうせヤマトンチュー目線の「沖縄かわいそうー」的な作りではないかという先入観は(まあそういう面がないわけではないが)見事にハズれ、堂々の「劇映画」だ。土地強制接収、戦果、ゼネスト、スクラップ、乞食行進、混血児、黒人バーなどなどきっちりと描いている。特に米軍基地受け入れ反対と容認の対立構造をドラマツルギーとしてここまで正統的に描いている映画は、意外と他に思いつかない。「あの激動のたたかい 今こそ語り伝えたい」のチラシコピーがまったくうそ臭くない。

若き地井武男の汗と肉体、ヒロインを演じる佐々木愛の聖/性あふれる眼差しがまぶしいばかりだが、それ以上に悪役の加藤嘉、戸浦六宏がそれぞれ持ち味を十二分に発揮しているのがよだれズルズルなほどうれしい。戸浦六宏といえば、本土復帰直後の本土と沖縄の「差」を描いた大島渚の『夏の妹』での怪演ぶりが印象的だが、それ以前に沖縄映画に出演し、このような見事な悪ブリを演じきっていたとは。

「あんやたさー」だけではなく劇映画にのめり込み観賞する人々と暗闇を共有できて幸せだ。30~40年前までの映画館の雰囲気が再現されたというような、ほとんどありえない空間。終了後満場の拍手が鳴り響いたことはいうまでもない。

  
タグ :沖縄


2010年11月19日

「唐獅子」第10回 沖縄本レビュー

沖縄タイムス連載コラム「唐獅子」第10回昨日の掲載分です。

9月から始めた沖縄オルタナティブメディア(OAM)の動画生中継の話は以前書いたが、それ以外にもコンテンツは多彩だ。その中に「沖縄本レビュー」という、沖縄関連書籍に特化した書評コーナーを設けている。

一口に「沖縄本」といってもいろいろある。出版社が沖縄のものと県外のもの、著者が沖縄の場合と県外の場合という分け方がまずできる。本の選別をする際、この点を無意識のうちに気にかけていることに気づく。それはまず「読み手としての私」がその選別作業を促すようだ。

これは言葉を換えれば「誰が」「誰に向けて」本を書き、出版するのかという倫理性、顧客ターゲットをどこに設定するのかという経済性に関わる。著者についてはおいておくとして、出版社の場合、沖縄の出版社であれば主に県内をターゲットに、県外(大手)出版社であれば全国をターゲットに想定する。

「沖縄本」をまとめて読んでいくと、例えば基地問題について書かれた大手出版社のある本は、確かに真摯な姿勢で書かれているのは認めるが、沖縄に住む我々からすると物足りないというような感想を抱かされることがままある。これはその本が、沖縄についてそれほど知識がないであろう全国の読者に対して配慮した編集方針をとっていることからくる、「分かりやすさ」やそれゆえの省略などが起因するのではないか。

林博史著『沖縄戦が問うもの』のあとがきには次のようなことが書かれている。第一に、沖縄戦をこれから学ぼうとする人に読んでもらえること、第二に、沖縄戦についてよく知っている方でも読んで面白い本にすること、第三に、沖縄にいないからこそ書けるものにしたい、そして第一と第二を両立させるのは難しいと。

大雑把ではあるが、第一を本土の読者に、第二を沖縄の読者に想定してみる。この両者を満足させる本作りが難しいことは、前述の私の感想と恐らく一致する。それを試み、なおかつ「沖縄にいないからこそ書けるものにしたい」というオルタナティブを加えるのだから欲張りだ。

それが成功しているかどうかは紙数の関係で省くが、林氏が沖縄をめぐる倫理的並びに経済的課題(出版状況)を的確に見据え、正面からそれらに挑んでいることは確かだ。


  


Posted by 24wacky at 11:30Comments(0)メディア寄稿

2010年11月15日

『沖縄戦が問うもの』

オンライン書店ビーケーワンに「なぜわれわれは戦争をするのか」を掲載しました。  


2010年11月10日

2010年11月07日

2010年11月06日

2010年11月04日

「唐獅子」第10回 書くこと

沖縄タイムス連載コラム「唐獅子」第10回本日の掲載分です。

布団に潜り込んだもののどうしても眠れず、詮方なく起きだしパソコンを起動させる。深夜3時過ぎ。そして「唐獅子」の原稿を書いている。

どうやら書くことは私にとって最後のよりどころなのかもしれない(やや大袈裟)。といってもこれですべての心配事から解放されるほど甘くないことは承知の上。二週間ばかり前から発症した下痢は、性懲りもなく続くだろう。しかし、少なくとも書いているあいだは、心が穏やかでいられる。それだけでももうけものだ。さらに運が良ければ、書く前よりは状態がよくなったような気がする(こともある)。

ここでようやく自分の肩書きのひとつが「フリーライター」であることに気づく。ううむ。仕事をしているときに心の平静を保てることがよいことなのかふと思いをめぐらす。そもそも「フリーライター」が自分の職業といえるのかどうかもあやしいのに。などとどうでもよい思案をする。ちなみにカタカタ言葉の肩書きほどイカガワシイものはないと常々感じてもいる。

そうこうするうち、このイカガワシイ肩書きを名乗るようになったきっかけを思い出したりするから愉快だ。それはある日、こちらからアポをとり知り合ったある方と、メールのやりとりをするようになったときのこと。フリーの編集者であるその方から「西脇さん、ぜひブログをやりましょう!」とアドバイスをいただいた。それから後、今度は「西脇さん、ライターの仕事、やってみませんか?」といってきた。結論から先にいうと、両方ともやってみることにしたのだか。

どうしてその方がそんなことを言い出したのかといえば、「メールを読んでいて、西脇さんは文章を書くのがうまいと思ったから」ということなのである。やや唖然。たかがメールの文章を読んだだけで、それまでなんの経験もない輩に仕事を依頼するこの方の肝が据わっていることよ。

それからしばらく、その方からライターの仕事をいくつかいただいたが、仕事もなくプラプラしていた当時の私が助かったことはいうまでもない。ブログはといえば、これがかなりハマリ、現在まで5年以上続いている(もっとも最近では立ち上げたメディアの諸々の作業が優先で、放置状態に近い有様だが)。自分に対する他人の評価は時に貴重だ。
  


Posted by 24wacky at 16:17Comments(4)メディア寄稿

2010年11月03日

ジュンク堂チェック2010/11/3

文化の日ということで、ここはやはりジュンク堂へ。

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2010年11月02日

PMFこぼれ話



「1995年の阪神淡路大震災復興のときは神戸にかけつけ、ソウルフラワーのライブステージにあがったことがある。そしてステージから落っこちたのだ」とうれしそうに自慢話を聞かせてくれた建築親方。それから数分後いつのまに壇上へ。制止もされずまったく違和感なくの乱入は沖縄ならではか。たとえピースフェスであれ本土のビジネスライクなライブでこうはいかないだろう。